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各種吸入麻酔薬と内皮由来弛緩因子の相互作用および交感神経系の関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771221
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

中谷 桂治  大阪市立大学, 医学部, 助手 (10254418)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードイソフルラン / NO合成酵素阻害薬 / 肺循環
研究概要

【方法】ペントバルビタール麻酔犬を気管内挿管下に機械換気した。右外頚静脈からSwan-Ganzカテーテルを挿入し、大腿動脈にカニュレーションを行い、体および肺循環動態を連続記録した。実験系が安定した後に、1MACのイソフルラン(Iso)を20分間吸入し、平均肺動脈圧(MPAP)、肺動脈楔入圧(PCWP)、平均動脈圧(MAP)の変化を観察した。Iso吸入前と吸入終了直前に熱希釈法により心拍出量(CO)を測定した。ついで2MACのIsoを20分間吸入し、同様の研究を施行した。研究中、吸入酸素濃度は100%とした(Iso群)。また、IsoとNOの相互関係を検討する目的で、別の実験群ではNO合成酵素阻害薬であるL-NMA(30mg/kg)を前処置した状態で、同様の研究を施行した(L-NMA-Iso群)。
【結果】Iso群では1MAC,2MACののいずれの濃度のIsoでもMPAPは変化しなかった。MAPは1MACのIsoにより98.0±26.6から65.0±7.1mmHgに、2MACのIsoにより80.0±10.0から47.0±13.0mmHgに減少した。COは1MACのIsoにより2.2±0.4から1.6±0.31/minに、2MACのIsoにより1.6±0.3から1.3±0.31/minに変化した。L-NMA-Iso群では、1MACのIsoにより16.5±4.7から13.4±3.7mmHgに、2MACのIsoにより15.0±3.9から12.3±2.7mmHgに減少した。MAPはIso群と同程度の変化であった。COは1MACのIsoにより2.3±1.5から1.6±1.11/minに、2MACのIsoにより1.7±1.2から1.2±0.71/minに変化した。PCWPは両群においてIsoにより変化しなかった。
【まとめ】L-NNA非前処置状態ではIsoにより血圧が低下するが、肺動脈圧は変化しない。Isoの心拍出量およびPCWPに及ぼす影響はL-NNA前処置で変化しなかったため、IsoはL-NNA-Iso群においてより強く肺血管抵抗を減じた。これは、IsoがNO抑制による肺血管収縮作用とNO以外の肺血管拡張作用を有することを意味する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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