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外科小手術に対する鍼麻酔効果と内因性鎮痛物質の関係について

研究課題

研究課題/領域番号 08771237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関明治鍼灸大学

研究代表者

石丸 圭荘  明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (20184567)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード鍼麻酔 / β-endorphin / ACTH / 外科小手術
研究概要

鍼麻酔の作用機序として、内因性鎮痛物質の関与が基礎実験的に提唱されている。しかし、実際の鍼麻酔手術における内因性鎮痛物質の関与は明らかではない。そこで、末梢血液中の血漿β-endorphinおよびACTH濃度を定量し、鍼麻酔手術の効果と内因性鎮痛物質の関係を検討した。
外科小手術および腹部外科術後疼痛症例(Informed consentが得られる症例)を対象に鍼麻酔を試みた。鍼麻酔の通電方法は、切開創周囲に絶縁鍼(深部痛覚閾値を上昇させる鍼尖部のみに電流の流れる鍼)と非絶縁鍼を組み合わせた100Hz高頻度通電および合谷・足三里穴に3Hz低頻度通電を同時に術前30分より開始し、鍼麻酔処置前、鍼麻酔通電30分(手術前)術中、術後の末梢血液中の血漿β-endorphinおよびACTH濃度をRIA芳香族化合物にて定量した。
その結果、血漿β-endorphin濃度は鍼麻酔処置前平均6.7±1.5pg/m1から鍼麻酔通電20.3分(手術前)において局所麻酔薬を使用せず鍼麻酔下に手術が遂行された症例では30±9.5pg/m1に有意(P<00.1)な血漿β-endorphin濃度の上昇を認めた。しかし、全例が手術に耐えうる上昇ではなく、手術操作等で疼痛を討え局所麻酔薬を併用した症例では通電30分(手術前)において基準値10pg/m1以下で推移していた。一方、血漿ACTH濃度の変化は認めなかった。これらの結果から、内因性鎮痛物質の一つであるβ-endorphinが鍼麻酔効果に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石丸圭荘他: "外科小手術に対する鍼麻酔効果と血漿β-endorphin濃度に及ぼす影響" 全日本鍼灸学会誌. 45・1. 49- (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 石丸圭荘他: "腹部外科術後疼痛に対する鍼鎮痛の効果-末梢血β-endorphinおよびACTH濃度を指標として-" 全日本鍼灸学会誌. 46・3. 75- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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