ヌードマウス腎実質に腎細胞癌株Caki-1 cellを正所性に移植し、8週間後にと殺し、病理学的検討を加えた。その結果、Caki-1細胞は、腎に浸潤性腫瘍を形成し、高率に肺転移を来たすことが証明された。一方、ヒト由来腎細胞癌株ACHN cellを同様に正所性に移植したが、こちらは12週経過しても、転移はおこさず、腎に限局する腫瘍を形成した。 さらに、この2つの細胞で金属酵素(MMP)発現の違いを、Zymogrophyで検討したところ、著しい発現の相異が認められた。 現在、浸透圧ポンプを用いて、金属酵素阻害剤を注入し、その抗腫瘍効果について、検討を加えている。
|