◆腎細胞癌手術摘出標本でのin situ PCR法 (1)正常組織のin situ PCR法 正常組織でのβ-actin、cadherin、c-myc、PyNPaseの発現の確認(ノーザン法、10例全例確認) (2)確認した組織でRT-PCR法を行う。(10検体 β-actin、cadherin、c-myc、PyNPaseを使用した。)→β-actin、cadherin、PyNPaseは全例に発現を認めた。c-mycは3例に確認され、残り7例には確認されず。 (3)腎癌組織でβ-actin、cadherin、PyNPase等のmRNAの発現を確認した。 (ノーザン法、15検体)→15検体全例に発現を認めた。 (4)腎癌組織を用いてin situ RT-PCR法(15検体、β-actin、cadherin、c-myc、PyNPase)→β-actin、cadherinは全例に確認された。c-mycは5例に発現を認めた。PyNPaseは4例に発現を認めた。 ◆CGH(comparative genomic hybridyzation)法を用いて染色体上の遺伝子の位置関係の検索。 (1)3番染色体における異常の検出:腫瘍組織の遺伝子DNAをCGH手法を用いて検索した。→3番染色体のコピー数に検体ごとに大きな差があった。(約70%の減弱)その責任遺伝子座を今後探索していく予定である。
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