研究課題/領域番号 |
08771305
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
酒井 伸嘉 山形大学, 医学部, 助手 (50241708)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 子宮平滑筋 / ギャップ結合 / 収縮同期性 / 電気的細胞間結合 |
研究概要 |
非妊時、妊娠後期ならびに分娩時ラットから子宮縦走筋新鮮標本を作成し、酸素飽和のKrebs液を満たしたガラス容器内に糸で吊り下げ、その自発収縮(等尺性収縮)をtranceducer、ひずみ圧力用増幅器、さらにインターフェース(MacLab)を介してパーソナル・コンピューター(Macintosh)にてデジタル解析した。その結果、同一標本の近接(約5mm間隔)する部位の収縮活性を同時記録すると非妊時や妊娠後期ラット標本に比べて分娩時のそれで収縮活性の同期性(synchrony)が上昇していた。また、筋標本幅を変えて(0.7〜12mm)それぞれの収縮期間(duration)を比較すると、非妊時や妊娠後期ラット標本比べて分娩時のそれでは収縮期間があまり標本幅に依存しておらず、より広域な標本において収縮活性が同期していることが示唆された。さらに、筋片の一部より細胞内微小ガラス電極を挿入し、電気刺激による細胞内電位の変化から細胞入力抵抗を算出し電気的細胞間結合を評価すると、すでにギャップ結合が多く存在することが判明している分娩時ラット子宮筋標本では、自発収縮に応じて細胞に入力抵抗が一過性に減少しており、ギャップ結合の透過性増加に伴う電気的細胞間結合の上昇が分娩時子宮筋の収縮調節機構に何らかの関与していることが推測された。
|