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子宮頚部病変生検組織由来の細胞株における子宮頚癌多段階発症機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08771337
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

横山 正俊  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (40230669)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード子宮頚癌多段階発症機構 / HPV / P16
研究概要

1.子宮頚部異形成上皮、子宮頚部初期病変の生検組織からの細胞株の樹立
産婦人科外来において、軽度異形成3例、中等度異形成4例、高度異形成4例、上皮内癌3例の計14例の生検組織を採取し、それぞれを処理後、培養を開始した。うち、12サンプルについては、初代培養に成功し、継代5代目まで、培養することができた。しかし、いずれもそのあと、senescenceを迎え、数ヵ月にわたって培養液の交換を続けたが、その後増殖を続ける細胞は、現在まで得られていない。これまでに、数例のみ異形成上皮からの不死化細胞株の樹立の報告はあるが、そのほとんどは、HPVの遺伝子がインテグレートされている。また、これまでの報告では、異形成においては、HPV遺伝子はエピゾ-マルの状態にあることが知られている。これらのことより、異形成からの不死化細胞株の樹立には、かなり厳しいセクションが必要なことが推察され、より多数の症例からの試みが必要と思われ、現在それを継続中である。
2.HPV-DNA導入によって得られた細胞株における検討
生検組織からの不死化細胞株が得られていないため、我々がすでに得ていたHPV-DNA導入不死化細胞株、またそのtumorigenic cell lineにおいて、tumor supressor gene P16(MTS1)の発現、点突然変異の有無についてNorthern blotting, Western blotting、 PCR-SSCPを施行した。その結果、不死化後、P16の発現の亢進が認められたが、悪性形質転換の前後で変化は認められなかった。また、点突然変異は認めなかった。これらのことより、P16は不死化前癌病変から悪性形質転換の過程においては、特に重要な働きはしていないことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y Nakao: "Induction of P16 during immortalization by HPV16 and HPV18 and not during maligent transformation" British Journal of Concer. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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