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早産子宮筋におけるNCの関与について

研究課題

研究課題/領域番号 08771344
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

大川 敏昭  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00254011)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードnitric oxcide / 子宮筋 / NO合成酵素 / 早産
研究概要

【対象及び方法】非妊娠時(non preg.)、妊娠14日目(Day14)、21日目(Day21)のWistar系ラットを用いた。L-arginine、SNP、8-bromo-cGMP、L-NAMEを投与しMagnus装置でin vitroの筋収縮を観察した。また、妊娠ラット(Day14、Day21)の大腿静脈に留置したカテーテルからSNP(1mg/kg)及びL-NAME(20mg/kg)を投与し、子宮に固定したひずみゲージ(日本光電製)からの信号によりin vivoでの筋収縮を観察した。【成績】in vitroに於てL-arginine、SNP、8-bromo-cGMPはラット妊娠子宮筋の自然収縮反応をDose-dependentに抑制した。in vitroに於いてL-arginine、SNP投与群では妊娠中期の筋収縮を非妊娠時、妊娠末期に比し有意に抑制した(p<0.05)。一方、8-brome-cGMP(10μM)投与群では妊娠時期による有意差はなかった。また、L-NANE投与群では妊娠中期で筋収縮を有意に増強させた(p<0.01)。in vivoに於ける%of contruction(Day14、Day21)は、L-arginine投与群では各々81.8±4.8%、95.6±5.1%と有意差は見られなかったが、SNP投与群では各々37.6±6.7%、67.1±3.4%とin vitroと同様に妊娠中期で筋収縮反応を有意に抑制した(p<0.05)。また、L-NAME投与群は各々137.7±18.3%、96.1±9.1%とin vitroと同様に妊娠中期で筋収縮反応を増強させた、またその効果はL-Arginine投与によりreverseされた。【結論】NO関連物質であるL-arginine、SNP、8-bromo-cGMPは、いずれもラット妊娠子宮に対する筋収縮抑制効果を有し、L-arginine、SNPに於ては、妊娠中期でより強い子宮筋収縮抑制を示した。また、NO合成酵素阻害剤であるL-NAMEは妊娠中期で子宮筋収縮を増強させ、その効果がL-Argignineによりreverseされた。以上よりNOの子宮筋収縮抑制効果は妊娠中期に強く、その原因としてNO合成酵素やguanylcyclaseの産生亢進などが考えられ、このことが妊娠中期における子宮収縮抑制機構に重要な役割を果たしていると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] "ラット妊娠子宮筋収縮反応におけるNitric oxideの影響" 医学のあゆみ. 176(4). 265-266 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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