• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

エクソン欠失変異エストロゲン受容体遺伝子発現に対するアンドロゲンの作用について

研究課題

研究課題/領域番号 08771348
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

田村 尚也  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50271169)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードエストロゲン受容体 / アンドロゲン
研究概要

卵巣顆粒膜細胞がアンドロゲン濃度の違いにより、分化と退行の両極に変化し得ることを我々は明らかにしてきた。そこでこの機序を解明する目的にて、アンドロゲンの代謝産物であるエストロゲンについてその受容体の関与の可能性を検討した。エクソン欠失エストロゲン受容体(ERΔ)のうち転写調節活性に対してdominant positiveに作用すると報告されているエクソン5欠失受容体(ERΔ5)とdominant negativeに作用すると報告されているエクソン7欠失受容体(ERΔ7)の発現についてアンドロゲン濃度の違いが発現量にどのような影響を与えるかを定量的RT-PCR法によりmRNAレベルにて測定し検討した。ヒトIVF-ET実施症例より回収された顆粒膜細胞に10^<-9>〜10^<-5>Mのテストステロンを添加培養し72時間まで経時的にtotal RNAを抽出し目的遺伝子の発現量を検討した。その結果、まずテストステロン添加前の顆粒膜細胞では、ERΔ5, ERΔ7のER Wtに対する発現比率は同一症例においても卵胞ごとににかなり変動を認めた。未熟な卵胞ほどその発現比率が高い傾向にあり、卵胞によってはERΔの発現量がともにER Wtに対して逆転している症例も認められた。またテストステロンの添加により時間依存性、濃度依存性にER Wtの発現量が増加したのに対し、ERΔ5, ERΔ7の発現量は有為な変動を示さなかった。その結果両遺伝子の発現比率は時間、濃度依存性に低下傾向を示した。以上よりER WtとERΔの発現は異なった機序により調節されている可能性が示唆された。またER Wtの発現量の低い卵胞においてはERΔの発現量がその成熟度に応じて異なっていたことによりERΔはER Wtとはその役割がことなる可能性が示唆された。しかし、今回の検討ではアンドロゲン濃度のちがいによるER遺伝子の選択的スプライシングに対する影響には差がなかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田村尚也: "ホルモンとレセプター" 臨床婦人科産科. 50・10. 1256-1257 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 本庄英雄: 産婦人科の実際. 45・10. 1267-1272 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi