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内耳におけるイオンチャンネルの遺伝子発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771374
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関弘前大学

研究代表者

藤田 繁俊  弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (70261451)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード内耳 / Kチャネル / in situ hybrization
研究概要

内耳においてどのようなイオンチャンネルが存在し、また、どのように機能しているかを分子生物学的手法を用いて検討した。具体的には、新たにクローニングされた電位依存性Kチャンネル(Kv7.1)のラット内耳における発現をin situ hybridization法を用いて検討した。ラット側頭骨より摘出した蝸牛や、前庭神経節の凍結切片を作製し、digoxygeninを用いて標識(non-RI)したKv7.1cRNAプローブを組織上で反応させ、さらにアルカリホスファターゼ標識抗digoxygenin抗体にて可視化した。蝸牛ラセン神経節細胞と前庭神経節細胞におけるKv7.1mRNAの発現率は、各々約60%、30%であった。ラセン神経節細胞はI型細胞とII型細胞に分類されているがKv7.1mRNAの発現率はこれとは異なった比率であり、ラセン神経節細胞ではKv7.1の有無で機能的にも異なった役割を担っている可能性が示唆された。モルモットでは一つの内有毛細胞に約20個の求心性神経終末が存在しすると報告されており、一つの内有毛細胞の刺激が複数のラセン神経節細胞(Kv7.1(+)とKV7.1(-))に伝達されている可能性が考えられる。すなわち、末梢レベルで音刺激による反応をコントロールしている可能性も考えられた。Kv7.1が聴覚伝導や、前庭機能にどのように関与しているかは明らかではないが、重要な機能を担っている可能性が考えられた。
また、現在Kv7.1に対する抗体を作成中であり、更に詳細な分布を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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