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頭蓋内静脈の走行についての系統発生的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771388
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

角田 篤信  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00280983)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード頚静脈球 / サル / 頚静脈窩
研究概要

頚静脈窩の形態のその鼓室への突出についてサルとヒトの頭蓋を検討した。
ヒト:左右のどちらかに半球状の頚静脈窩の形成が見られ、また60%の検体で左より右の頚静脈窩が大きかった。このことは従来の報告と一致していた。また、20%の検体が鼓室に突出し、一検体は右頚静脈窩壁が鼓室にて欠損、他の一検体は同じく右頚静脈窩壁に亀裂が見られた。このような検体的に高位頚静脈球症として扱われるのと思われた。
サル:系統進化に応じて、チンパンジー、テナガザル、マカク、新世界ザルについて検討したところ、全ての検体で半球状(ドーム状)の頚静脈窩は形成が、一部のサルで観察されたが、系統進化に応じてその発生率は高くなった。また全てのサル検体では頚静脈窩は鼓室に突出することなく、そのほとんどが、含気蜂巣で鼓室と分けられていた。また、頭蓋内静脈は、猿の検体では人ぼどはっきりした左右の形態差は見られなかった。頭蓋内静脈洞の形態は系統進化に応じて、その違いが認められた。すなわち頭蓋内静脈は、猿の検体では人ほどはっきりした左右の形態差は見られなかった。また、系統進化に応じてその形態がより複雑なものとなっていく傾向が見られた。
結論:頭蓋内静脈系と頚静脈球形態には系統進化の影響が強く関与している可能性が今回の検討で示唆された。頚静脈球の形態をコンピュータに取り込み、数学的に処理するプログラムを作成中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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