研究課題/領域番号 |
08771404
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
佐野 啓介 島根医科大学, 医学部, 助手 (10263542)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 粘膜免疫 / 鼻粘膜関連リンパ装置(NALT) / ホ-スラディシュペルオキシダーゼ(HRP) / サイトカイン / フローサイトメトリー / RT-PCR / Tリンパ球 |
研究概要 |
鼻粘膜局所免疫応答を解析する目的で全身リンパ節、パイエル板を欠損するaly/alyマウスを用い、蛋白抗原としてホ-スラディシュペルオキシダーゼ(HRP)を点鼻した後の免疫応答について解析を行った。I群無処理aly/alyマウス、II族正常リンパ球2×10^8個を移植したaly/alyマウス、III群正常免疫能を持つaly/+マウスで比較検討した結果、鼻汁中HRP特異的IgA値においてII群マウスはIII群マウスより低いもののI群マウスに比べ有意に高い抗体価を認めた。この結果よりパイエル板等の他の粘膜免疫関連装置と独立して、鼻粘膜関連リンパ装置(NALT)および鼻粘膜下リンパ球が局所免疫応答に重要な役割を持つことが確認された。 次に免疫能正常なマウスを用い、感作群および非感作群にて鼻腔リンパ球のフローサイトメトリーおよびRT-PCR解析を行った。フローサイトメトリーにてTリンパ球分画の比較を行った結果、非感作群に比べ、感作群においてαβTCR陽性細胞分画の増大が認められた。さらにRT-PCRを用いた解析より検出されたIFN-γ、IL-2、IL-6のいずれも非感作群に比べ感作群で高いサイトカインm-RNA発現を認め、鼻腔粘膜免疫においてT cellも重要な役割を持つことが示された。
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