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耳音響放射を用いた蝸牛遠心性調節の音響聴取における役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08771433
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

原田 竜彦  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60238186)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード蝸牛 / 基底板振動 / SFOAE / DPOAE
研究概要

耳音響放射を用いた蝸牛の遠心性調節機構に関する研究を計画したが、今年度の実績としては、蝸牛基底板振動の非侵襲的測定手法となる耳音響放射の測定システムの作成および測定手法の検討をヒトの耳にて行う段階にとどまった。
測定法としては第一に、単一音刺激に対して内耳で発生するStimulus Frequency OAE(SFOAE)が同時に加えられるほかの刺激音によりいかに変化するかを測定した。第二に従来より用いられている二つの刺激音により発生する歪音(DPOAE)測定を応用し、二つの刺激音の周波数および音圧の変化により位相がいかに変化するかを測定することによりDPOAEに発生潜時を求めることにより基底板振動状態を推定する方法を考案した。
これらは従来より臨床で用いられている市販のシステムでは測定できないため、耳内挿入プローブのみ市販品を用い、刺激信号発生および測定結果処理にはデジタルシグナルプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータを自作プログラムにてコントロールするシステムを作成し使用した。
SFOAEについては学会発表を行ったが、聴覚心理学的に知られている二音抑制に類似した抑制変化を期待しているが、現時点では安定した記録が得られるに至っていない。DPOAEによる基底板振動状態の推定法については現在測定中であるが、良好な結果が得られつつある。
今後、まず現在の測定法のより安定な記録の実現を目指し、ヒトと実験動物双方で測定を行い、同側および対側の音響負荷等による影響を測定して行くと同時に、今回作成したシステムを新たなアイデアで音響刺激・記録パターンが自由に作成できるものとしたい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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