研究課題/領域番号 |
08771481
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 徹 大阪大学, 医学部, 助手 (60263282)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 末梢神経 / 網膜神経節細胞 / 軸索再生 / 架橋移植 / 外側膝状体皮質伝導路 / 機能再建 / 成熟ハムスター / フラッシュ誘発電位 |
研究概要 |
末梢神経移植による成熟網膜神経節細胞の軸索再生が証明されて以来、さらに末梢神経の網膜-上丘架橋移植によって、膝状体外系視覚伝導路が機能再建されるに至った。今回私は、形態認識を担う伝導路である膝状体視覚系の再構築をという課題に取り組んだ。この研究の経過に関しては、未だ網膜-外側膝状体皮質伝導路の再構築を証明するに至らず継続中である。平成8年度になし得た研究の概要は、次の2点である。 1.成熟ハムスターにおいて網膜から外側膝状体への末梢神経の架橋移植手術を完成した。視神経断端への移植はVidal-Sanz等の方法に従った。次に外側膝状体へ架橋移植するために、大脳皮質を一部吸引除去し、外側膝状体の吻側を露出した。架橋移植部位は、色素注入後に脳切片を観察し、マ-キングが外側膝状体内にあることによって確認した。 2.伝導路の再生を機能的に証明するために、大脳皮質1次視覚野よりフラッシュ誘発電位を導出する方法を確立した。ウレタン麻酔下にて、銀ボール電極を大脳皮質視覚野に1-2mm間隔で接触させ、各々より単極導出した。この方法による正常ハムスターのフラッシュ誘発電位は、過去のラットにおける報告に相当する、振幅約100microvoltsの誘発電位と同様のものであった。 以上の方法が確立できたので、現在は架橋移植後3-6か月の動物を方法2.に従って記録するという段階に達した。
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