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角膜創傷治癒過程における細胞性癌遺伝子の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771516
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

岡田 由香  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (50264891)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード細胞性癌遺伝子 / 角膜創傷治癒 / デスミゾーム
研究概要

角膜は外傷を受ける機会が多く、その修復過程を研究することは意義がある。角膜上皮欠損の修復には欠損部周辺の角膜上皮細胞の遊走と、その後の細胞増殖、接着が重要であるといわれている。しかし創傷治癒過程の第1段階の角膜上皮欠損が周辺上皮細胞にもたらすシグナルについては不明な点が多い。角膜上皮欠損部が周囲の上皮および実質細胞にどのようなシグナルを送り各種細胞性癌遺伝子が発現しているかを明らにするため、ラット角膜創傷治癒過程で、c-fos, c-jun, fosB, junBなどの細胞性癌遺伝子の発現を免疫組織化学、in situ hybridizationで検討した。また角膜創傷治癒に重要な細胞間の接着に影響を与えるデスモゾームの発現に関しても免疫組織化学的に検討した。
正常角膜には、これら細胞性癌遺伝子は認められなかった。c-fos, c-junのmRNAは創作成15〜60分後に、fos B mRNAは創作成30〜60分後に、jun B mRNAは創作成60〜120分後に、創周辺の角膜上皮及び実質細胞に一過性に認められた。また、創作成60〜120分後、c-fos, c-Jun蛋白が同様の部位に一過性に認められた。また、角膜上皮欠損修復過程において、角膜上皮のデスモゾーム構成蛋白が減少した。
角膜上皮修復の第一段階である遊走がおこる以前から、遊走にそなえた遺伝子の転写活性の上昇が起こっていると考えられ、細胞性癌遺伝子の関与が示唆された。また、角膜上皮の遊走に、デスモゾームが重要な働きをしていると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yuka Okada: "Expression of fos family and jun family prote-oncogenes during corneal epithelial wound healing" Current Eye Research. 15巻9号. 824-832 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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