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シクロオキシゲナーゼ(COX)1と2阻害剤のラット角膜再上皮化における影響

研究課題

研究課題/領域番号 08771523
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関杏林大学

研究代表者

斉藤 博  杏林大学, 医学部, 助手 (20281347)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード創傷治癒 / 角膜の再上皮化 / COX1 / COX2
研究概要

シクロオキシゲナーゼ(COX)には正常状態で存在するCOX1と炎症状態で誘導されるCOX2の2つのタイプがあることが明らかになってきているが角膜上皮の創傷治癒との関係は検討されていない。本研究においてはラット角膜再上皮化モデルを作成して、COX1とCOX2の非選択的阻害剤のインドメサシン(IM)とCOX2の選択的阻害剤であるNS-398、COX2の誘導を阻害するとされているデキサメサゾン(DEX)の創傷治癒に及ぼす影響を検討した。
ウィスター雄ラット300〜350gを使用し、CO2ガスにて窒息死させ、直ちにGipsonらの方法に従い、直径3ミリのバイオプシーパンチで中央部に角膜上皮剥離を作成する。この状態で角膜上皮基底膜は実質上に残存することが確認されている。眼球摘出し強角膜切片を作成する。その際に虹彩、水晶体は丁寧に除去する。器官培養はGipsonらの方法に従い強角膜切片をEagle's minimum essential medium(MEM)で10回洗浄し、プラスチック組織培養皿(シャーレ、35℃、5%炭酸ガス)内にパラフィンで作られた角膜支持用の支柱に乗せる。各々IM、NS-398、DEXとともに器官培養し15時間後リチャードソン染色を行い、上皮欠損面積をNIHイメージを用いて測定した。残存した上皮欠損面積は10μMの薬剤の存在下では、IM群で3.54【.+-。】0.19mm^2、NS-398群で3.52【.+-。】0.42mm^2、DEX群で3.99【.+-。】0.27mm^2となり、対象と比較するとDEX群でのみ有意な上皮創傷治癒の遷延がみられた(p<0.01)。酵素学的にCOX1とCOX2の両者の活性が十分抑制されていると考えられる状態においても、ラット角膜上皮の創傷治癒は抑制されないものと考えられた。DEXは角膜の再上皮化を抑制したがその機序はCOX2の産生誘導の誘導の抑制によるものではないことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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