研究課題/領域番号 |
08771526
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
大竹 雄一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30233159)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 悪性黒色腫 / 眼内腫瘍 / 遺伝子導入 / 遺伝子治療 / モノクローナル抗体 / イムノジーン |
研究概要 |
眼悪性黒色腫の保存的療法として、遺伝子治療が注目されている。本研究ではこの可能性を検討するため、上皮増殖因子(EGF)レセプターに結合後エンドサイトーシスされる特異的なモノクローナル抗体(B4G7)を、ポリリジンを介してDANと結合させた複合体(イムノジーン)を用いて、EGFレセプター発現細胞に選択的に遺伝子を導入する方法を試みた。一方、悪性黒色腫の転移や悪性化と共に、TGF_αとEGFレセプターを介するオートクリン増殖機構が賦活化されることが示唆されている。我々はEGFレセプターを細胞あたり10^5個レベル持ち、レセプターが活発に代謝回転している悪性黒色腫細胞株(HMV-I)において、イムノジーン法を用いて、βガラクシトシダーゼ(β-gal)遺伝子を導入し、扁平上皮癌細胞A431の1/4程度にβ-gal発現を観察した。また、単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV-tk)遺伝子導入/ガンシクロビル(GCV)処理およびシトシンデアミナーゼ(CD)遺伝子導入/5フルオロシトシン(5FC)処理によって、in vitvoにおける抗腫瘍効果を報告した(大竹ら、第55回日本癌学会総会、1996)。これらのイムノジーン法による抗腫瘍効果は、B4G7抗体を過剰投与することにより抑制されたことから、イムノジーン法により、EGFレセプターを介した遺伝子導入であることが確認された。現在、ヌードマウス眼瞼にHMV-I細胞を移植したモデルで、in vivoでの効果を検討中である。以上のようにイムノジーン法は、眼悪性黒色腫に対して有効で、生体内ターゲッティング可能な遺伝子療法として臨床への応用が期待される。
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