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アトピー性白内障と細胞成長因子

研究課題

研究課題/領域番号 08771527
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

黒坂 大次郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20215099)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード水晶体上皮細胞 / アトピー性皮フ炎 / 白内障 / アルファ平滑筋線維アクチン
研究概要

アトピー性白内障の成因を明らかにする目的で以下の実験を行った。
実験1.アトピー性白内障の摘出前嚢片に対する免疫組織学的検討。
慶應義塾大学眼科にて白内障手術を行ない、前嚢下白内障を有し病理組織学的検討の行いえた18例18眼を検討した。白内障の内訳は、加齢性白内障9眼、アトピー性白内障4眼、ぶどう膜炎を伴う併発白内障3眼、外傷性白内障1眼、発達白内障1眼である。前嚢片を採取しアルファ平滑筋線維アクチン(α-SMA)に対するモノクローナル抗体を用いて免疫組織化学的に検索した。いずれの白内障の前嚢片にも、混濁部に紡錐形の細胞が認められ、α-SMAが陽性であった。混濁部のない正常な部の水晶体上皮細胞にはα-SMAが認められなかった。基礎疾患による差は認められなかった。アトピー性白内障においても、水晶体上皮細胞がα-SMA陽性な細胞に変化することがその病態の一因であると思われた。
実験2.房水中のTGF-β2の濃度の測定
採取した房水中のTGF-β2濃度をELISA法にて測定し、前嚢下白内障のない老人性白内障患者の房水を対照として比較した。
その結果、房水中のTGF-β2濃度には有意な差は認められなかった。
以上の実験結果より、アトピー性白内障の病態は、水晶体上皮細胞がα-SMAが陽性な細胞へと変化し、細胞外基質を産生することにあると思われた。その病因としては、TGF-β2濃度に対照と差がみとめられなかったことよりTGF-β2濃度の差ではなく、その局所での活性化のメカニズムやまたは別の因子が関与している可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kurosaka: "Presence of α Smooth muscle actin in lens epithelial cells of aphakic rdabit eyes" British Journal of Ophthalmdogy. 80. 906-910 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kurosaka: "TGF-β2 increases α-smooth muscle actin expression in bovine retinal pigment epithelial cells" Current Eye Research. 15. 1144-1147 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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