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角結膜の腫瘍性病変におけるヒトパピローマウイルス感染のウイルス病理学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 08771535
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関東京医科大学

研究代表者

熊倉 重人  東京医科大学, 医学部, 助手 (90271296)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードHuman Papillomavirus / 結膜腫瘍 / 角膜腫瘍 / PCR / 塩基配列解析 / Carcinoma in situ / Squamous cell papilloma
研究概要

ヒトパピローマウイルス(HPV)は角結膜の腫瘍性病変を引き起こすことが知られており,角結膜の腫瘍性病変からは数種類のHPVが検出されている.しかし,その型の決定法は塩基配列の解析によるものではなく,正確さに疑問がもたれる.今回は当眼科学教室で過去5年間に組織標本が得られた角結膜の腫瘍性病変(squamous cell papilloma,actinic keratosis,dysplasta,carcinoma in situ)についてHPVの存在を検索し,検出されたHPVに対しては塩基配列の解析により正確な型決定を行った.ホルマリン固定パラフィン包理組織からDNAを抽出し,HPVのL1遺伝子の一部(約450塩基)の塩基配列をL1共通プライマー(MY11 and MY09)を用いてpolymerase chain reaction(PCR)により増幅後,増幅産物の塩基配列を解析し,既存の報告の塩基配列と比較してHPVの型決定を行った.その結果,squamous cell papillomaの7例中3例のPCR産物が喉頭乳頭腫からクローニングされたプロトタイプのHPV11型と100%の相同性を有し,carcinoma in situの1例中1例のPCR産物は子宮頚部悪性病変からクローニングされたプロトタイプのHPV16型と約98%の相同性を有していた.Actinic keratosisおよびdysplastaからはPCR産物は得られなかった.以前は角結膜の腫瘍性病変から検出されたHPVに対し,その塩基配列までは解析されていなかったが,今回の解析により角結膜腫瘍から検出されたHPVは塩基配列のレベルで他の部位の粘膜病変から検出されるHPVとほぼ同一であることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 熊倉重人: "角結膜腫瘍性病変におけるヒトパピローマウイルス感染の同定" 東京医科大学雑誌. 55(2). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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