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シェ-グレン症候群の涙腺組織破壊におけるアポトーシス、サイトカインの関与の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08771540
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

篠崎 和美  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10256521)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードシェ-グレン症候群 / 涙腺 / アポトーシス / bcl-2蛋白 / TGF-β / FAS抗原 / TL-5
研究概要

シェ-グレン症候群(以下SS)患者のうち、インフォームドコンセントにより同意を得られた患者の上眼瞼より、4%キシロカイン点眼麻酔下で涙腺の生検を行った。涙腺を4%パラファルムアルデヒドにて固定後、パラフィン切片を作製しnick-labeling法によりTUNEL染色した所見では、涙腺腺胞上皮細胞に陽性所見を認め核の凝集も光学顕微鏡レベルでは確認されアポトーシス様所見を呈していたが、原発性SS患者と二次性SS患者との間に有為差は認められなかった。しかしながら、正常な涙腺ではこれらの陽性所見が認められないことから、SS患者の腺胞上皮細胞で何らかの刺激によるアポトーシスが生じている可能性が示唆された。また、アポトーシスに関係のあるbcl-2蛋白やFAS抗原、TGF-β、IL-5の発現について免疫組織学的検査、ELISAを用いて観察した。bcl-2蛋白やFAS抗原も陽性所見を示したが、細胞浸潤の程度との相関は現段階では明らかでない。TGF-β、IL-5の発現については、再現性がなかったため、手技に問題がなかった検討中である。症例を増やし、原発性SSと2次性SSとの差異をはじめ、血清中自己抗体と涙腺組織の破壊や炎症の程度、アポトーシスの関与の意義を検討していく予定である。
また、この研究をするにあたり、SSは全身疾患なので涙腺組織の状態と血清中自己抗体の関連も明確にしていく必要がある。そこで、当科通院中のSS患者について、ドライアイの状態と自己抗体との関連をみた。その結果は、抗SS-A抗体はドライアイの重症度と関連があり、SS確実例では、抗SS-A抗体、リウマチ因子の陽性率が高かった。2次性SSの方が、原発性SSより自己抗体陽性率が高かった。眼所見からは、SS確実例でありながらも自己抗体のない症例もあった。日常診療でSSの診断の推定に用いている自己抗体と涙腺局所での病変との関連も明確にしていく必要があると思われた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 篠崎 和美: "ドライアイを伴うシェ-グレン症候群と自己抗体の検討" 日本眼科紀要. 48. 62-65 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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