研究課題/領域番号 |
08771542
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
高田 百合子 関西医科大学, 医学部, 助手 (80216663)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 網膜光凝固 / 網膜色素上皮細胞 / bFGF / TGF β / in situ hybridization / 免疫組織化学法 |
研究概要 |
レーザー光凝固後の網膜創傷修復過程におけるbasic fibroblast growth factor(bFGF)と transforming growth factor-β(TGF β)の発現を、in situ hybridization法と免疫組織化学的方法をもちいて明らかにした。 Brown-Norway系有色ラットを用い、クリプトンレーザーにてラット眼底後極部に弱度光凝固を行った。光凝固後、経時的に眼球の凍結切片を作成した。bFGFのcDNAより作成したリボプローブを用いてin situ hybridizationを行なった。また抗bFGF抗体、抗TGF β抗体を1次抗体として、LSAB法による免疫組織化学染色をおこなった。光凝固後3日、凝固部の網膜下の増殖した網膜色素上皮細胞にbFGFのmRNAの発現をみた。この網膜色素上皮細胞はbFGF、TGF βともに蛋白レベルでも陽性所見を得た。両者の陽性所見は、徐々に減少したが、TGF βのほうが長く継続した。網膜光凝固後の創傷修復過程において、受傷早期にはbFGFは網膜色素上皮細胞のgrowth-promoting signalとして働き、受傷後期にはTGF βはbFGFによって引き起こされた細胞増殖をおさえる方向に働いていると考えられた。 今後はRT-PCR法やWesten-blotting法を用いてそれぞれの細胞増殖因子の変化を定量化してゆく予定である。
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