研究課題/領域番号 |
08771587
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
村松 敬 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (00276982)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Gap junction / Connexin / Dentin / Pulp complex |
研究概要 |
本研究の目的はラット歯牙の象牙質・歯髄複合体においてgap Junction構成蛋白質であるconnexinの局在を蛍光抗体法、免疫電顕法で、connexinのmRNA発現をin situ hybridization法で観察し、象牙質・歯髄複合体におけるgap junctionの意義を考察することにある。 ラット歯牙の象牙質・歯髄複合体においてgap junction構成蛋白質であるconnexinの局在は、Pineroら(1994)やKagayamaら(1995)が新生児ラットの歯胚を用いて、象牙芽細胞層にconnexin43の局在を未固定凍結切片を使い、蛍光抗体法で検索しているが、成獣レベルでの検索は固定や脱灰により抗原性が失われるため、皆無であった。平成8年度、報告者は成ラットの象牙質・歯髄複合体を1%paraformaldehyde-0.1M phospate bufferによる固定、10%EDTA(7%sucrose加)により脱灰し、成ラット象牙質・歯髄複合体を蛍光抗体法、免疫電顕法(pre-embedding法)でconnexin43の局在を検索したところ、蛍光抗体法では象牙芽細胞層にconnexin43の局在を確認したが、歯髄では局在を認めなかった。また免疫電顕法では象牙芽細胞間に存在するgap junctionに陽性を示す金コロイド粒子を確認した。これらのことよりconnexin43は象牙芽細胞の機能発現に関与している可能性が示唆された。また上記の固定、脱灰では抗原性を保持し、かつ組織学的構造を損なわないことも明らかとなった。以上の結果を第38回歯科基礎医学会(横須賀)で発表した。現在、in situ hybridizationによりconnexin43のmRNAの検索を行っているところである。
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