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モノクローナル抗体が認識するラット樹状細胞特異抗原に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771616
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

辻澤 利行  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (60265006)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード樹状細胞
研究概要

樹状細胞(DC)は、抗原情報の提示に中心的な役割を果たす細胞群である。所属講座の作成した抗DC抗体であるKO3は、胸腺や顎下リンパ節などの傍皮質領域に存在する樹枝状の細胞と反応し、その分布は、MHCクラスII抗原を強く発現する細胞の分布と一致した。また,KO3が認識する蛋白質(以下KO3抗原という)は、35kDaの蛋白質であった.さらに外来抗原(オボアルブミン:OVAやリポポリサッカライド:LPS)を経口投与した際、その所属リンパ器官でKO3抗原量が増加したことから、KO3は、抗原の侵入によって分泌が促進される樹状細胞の細胞質に選択的に存在する蛋白質である可能性が考えられた.そこで.KO3抗原を解析するため,KO3抗原をコードする遺伝子とタンパク質の分離,精製を試みた.
遺伝子の単離では,KO3抗原の発現量の高い臓器(胸腺,リンパ節など)からmRNAを抽出し、cDNAライブラリーを作製した.そのcDNAライブラリーをベクターのβ-ガラクトシダーゼとの融合蛋白質として発現させ,KO3を用いてKO3抗原遺伝子の単離を試みた.この結果は,KO3抗原mRNAの発現量が低く,またライブラリーの作成効率がよくなかったため,KO3抗原遺伝子を単離することはできなかった.そこで次に,KO3抗原の発現量の多い臓器からDCを単離し,KO3mRANを濃縮しようと考えた.
KO3抗原の分離,精製では,胸腺やリンパ節の組織破砕液を等電点電気泳動とSDS-グランジエント二次元電気泳動を行ない,KO3が認識する35kDaの蛋白質の分離、精製を試みた.
その結果,免疫沈降反応と二次元電気泳動を用いてKO3抗原の回収を試みたが,免疫沈降による沈殿物が微量であったため,十分な量のKO3抗原の回収ができていない.現在,沈殿物の回収量を増加するため,材料の組織量を増やして増加している.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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