研究課題/領域番号 |
08771618
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
永井 雅純 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (00217960)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 分化誘導因子 / 遺伝子クローニング |
研究概要 |
本研究は、破骨細胞の分子誘導因子をクローニングすることを目的として行った。MC3T3-G2/PA6とST2細胞はグルココルチコイド(G)存在下で活性型ビタミンD_3(VD_3)あるいはプロスタグランジンE_2(PGE_2)で刺激すると破骨細胞の前駆単核細胞からの破骨細胞形成を支持する。本実験では、G-VD_3,G-PGE_2刺激により特異的に誘導される共通の遺伝子をdifferential display(DD)法で探索した。PCR産物の解析は水平型の泳動装置を用い冷却下で未変成PAGE電気泳動を行い、銀染色でバンドを検出して行った。この方法で、ラジオアイソトープに匹敵する感度の解析が安全かつ短時間で可能となった。その結果、MC3T3-G2/PA6とST2細胞からそれぞれ10以上の再現性のある特異的なバンドをスクリーニングした。DD法は偽陽性率が高いことが報告されているが、今回得られた遺伝子は、VD_3とPGE_2の二つの因子でスクリーニングされたものなかで、実際の遺伝子発現を反映しているものと期待できる。今後、これらの遺伝子のシークエンスを解析し、破骨細胞誘導因子である可能性をもつクローンについてはその誘導活性の検定を行う予定である。
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