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耳下腺腺房細胞におけるアミラーゼ開口放出の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 08771625
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関日本大学

研究代表者

吉垣 純子  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (40256904)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード分泌 / 唾液腺 / cAMP / 開口放出 / 分泌顆粒
研究概要

本研究では,耳下腺腺房細胞におけるアミラーゼ分泌に関わるタンパク質の検索を行った.我々は,耳下腺腺房細胞の分泌顆粒に,神経伝達質の開口放出に関わるタンパク質であるVAMP-2が存在しており,cAMP依存的なアミラーゼ分泌に関わっていることを既に報告している.しかし,神経細胞においてVAMP-2と相互作用して膜融合に関わっているsyntaxin 1やSNAP-25は,耳下腺では検出されなかった.そこで,本研究では,耳下腺腺房細胞において,アミラーゼ分泌に関わるVAMP-2以外のタンパク質の検出を試みた.特に,VAMP-2の普遍的なホモログであるcellubrevinや,VAMP-2と直接結合すると言われているsyntaxin 4について,解析を行った.
そのために,VAMP familyを共通に認識するウサギポリクローナル抗体(anti-SER4256)を作成し,耳下腺の細胞画分についてウエスタンブロットを行った.その結果,anti-SER4256によって認識される15kDa(p15)および18kDa(p18)のバンドが検出された.p18は,抗VAMP-2抗体によって認識されるバンドと分子量が一致しており,VAMP-2であると考えられた.p15及びp18は共に,ボツリヌストキシンBによって切断された.VAMP-1はボツリヌストキシンBによる切断部位は持たないことから,p15はcellubrevinであると考えられる.また,p15はVAMP-2と同様に,分泌顆粒膜に局在しており,アミラーゼ分泌に何らかの関与をしていることが予測される.
また,syntaxin familyの中で,VAMP-2に対する結合能を持つものはsyntaxin 1と4であることが既に報告されている.そこで,抗syntaxin 4抗体を用いて,耳下腺の細胞画分についてウエスタンブロットを行った.その結果,抗syntaxin 4抗体によって認識される32kDaのバンドが膜画分に存在することが明らかになった.syntaxin 4は,VAMP-2と協同して刺激応答性のアミラーゼ開口放出に関わっていることが期待される.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉垣純子: "Vesicle-associated membrane protein 2 is essential for cAMP-regulated exocytosis in rat parotid acinar cells : the inhibition of cAMP-dependent amylase release by botulinum neurotoxin B." Journal of Biological Chemistry. 271. 13130-13134 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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