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口腔癌モデルを用いて、カルコン類の発癌予防物質としての可能性を検討する。

研究課題

研究課題/領域番号 08771639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関岐阜大学

研究代表者

藤塚 秀樹  岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (90262766)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードカルコン / 2-ヒドロキシカルコン / ケルセチン
研究概要

フラボノイド類であるカルコン、2-ヒドロキシカルコン、ケルセチンはそれぞれ4-ニトロキノリン-1-オキサイド(4-NQO)誘発ラット口腔発がんモデルにおいてイニシエーション期(4-NQO投与期間中に被検物質を投与)、後イニシエーション期(4-NQO投与終了後に被検物質を投与)いずれに投与しても、口腔発がん(特に舌扁平上皮がん)の抑制効果を示した。4-NQO単独投与群に比べ、カルコン、2-ヒドロキシカルコン、ケルセチンそれぞれのイニシエーション期投与群においては口腔発がんを66%、77%、77%抑制し、後イニシエーション期投与群においてはそれぞれ66%、66%、88%の抑制効果を示した。また、前がん病変においてもイニシエーション期、後イニシエーション期のいずれかに投与したすべての被検物質において抑制傾向を認めた。カルコン、2-ヒドロキシカルコン、ケルセチンはいずれも著明な副作用を認めなかった。同時に、Biomakerとして舌組織中のポリアミン濃度とBrdU標識率を測定したが、ポリアミン濃度については総ポリアミン濃度において4-NQO単独投与群に比べ、4-NQOと被検物質投与群で低下傾向を示し、BrdU標識率においても4-NQO単独投与群に比べ、4-NQOと被検物質投与群で有意に低下した。以上の結果より、カルコン、2-ヒドロキシカルコン、ケルセチンいずれも口腔発がん抑制物質としての可能性が示唆され、その抑制効果の1つに細胞増殖抑制効果が推察された。今後、さらにその他の口腔発がん抑制物質の探究を行うとともに、これらの物質の抗癌剤との相乗効果や副作用の軽減効果について研究を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroki Makita,Takuji Tanaka,Hideki Fujitsuka 他: "Chemoprevention of 4-Nitroquinoline1-Oxide-induced Kat Oral Carcinogenesis by the Dietary Flavonoids Chalcone,2-Hydroxychalcone,and Quercetin'" CANCER RESERCH. 56. 4904-4909 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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