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バクテロイデス・フォーサイサスのBApNA分解酵素の精製と性質

研究課題

研究課題/領域番号 08771646
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関徳島大学

研究代表者

玉谷 香奈子 (大和 香奈子)  徳島大学, 歯学部, 助手 (40243711)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードバクテロイデス・フォーサイサス / BApNA分解酵素 / 歯周病
研究概要

本研究では、歯周病原性細菌の一つであるBacteroides forsythusの産生するBApNA分解酵素を精製し、その酵素学的な性状を検討した。その結果、以下の様な事実が判明した。(1)酵素の局在を検討した結果、本酵素は細胞質画分にその大部分(60%)が存在した。(2)TNBSを用いた阻害試験では、intactな菌体には阻害が全く認められなかった。このことから、本酵素は菌体内部に存在し、外界へ露呈していないと考えられた。(3)精製した酵素は、SDS-pageでは、分子量59KDaのメインバンドとその他複数のバンドが認められ、Arg-CH_2Clによるアフィニティーブロッティングでは、59KDaのバンドのみ反応が認められた。(4)ゲル濾過による推定分子量は60KDaであった。(5)阻害試験の結果、Serine-thiol protease inhibitorのうち、Antipain,Leupeptinで阻害がみとめられ、α_1-Antitrypsin,Elastatinalでは阻害は起きなかった。Serine protease inhibitorのうち、TLCKで阻害が認められPMSFでは阻害は認められなかった。また、Thiol protease inhibitor,Trypsin inhibitor,Plasma protease inhibitorの3群のうちからは、阻害を示す物質を見いだせなかった。また、Thiol依存性も存在しなかった。(6)合成基質を用いた基質特異性試験から、本酵素はArg,Lysに特異的であることが判明した。(7)Angiotensin等の短鎖ペプチドの切断試験から、本酵素はペプチド鎖内のArgのC末端を切断するEndopeptidaseであると考えられた。(8)Casein,Gelatin等の蛋白に対する分解活性を証明することはできなかった。結論:本菌の産生するBApNA分解酵素はP.gingivalisのトリプシン様酵素とは、かなり性質が異なっており、むしろT.denticolaによく似ていると考えられた。このことは、本菌がP.gingivalisが存在する部位でよく検出されることと関係があるかもしれない。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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