• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

酸化電位水における防錆対策と医療金属器具の消毒への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08771671
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

野澤 俊彦  北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20261315)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード酸化電位水 / 腐食 / 防錆剤
研究概要

酸化電位水に防錆剤を添加した場合の歯科用金属器具の耐食性の変化を分極抵抗値(Rp)を測定することで評価した。炭素鋼であるカーボンスチールバ-とステンレスの根管治療用リ-マ-を材料とし、試料電極を作成した。酸化電位水に防錆剤として安息香酸ナトリウム、ピロりん酸ナトリウムを0.001, 0.01, 0.02, 0.03, 0.04, 0.05, 0.1%添加し、pH, ORPを測定後、試験溶液とした。試料電極を60分間試験溶液に浸漬後、CORROSION MONITOR(東方技研社製)にて、分極抵抗値(Rp)を測定した。Rpの逆数は腐食速度に比例することがしられており、腐食抑制の効果をRpを指標として評価した。
酸化電位水は、pH2.7以下、ORP1100mV以上で本来の消毒効果を発揮する。安息香酸ナトリウム、ピロりん酸ナトリウムともに、0.02%の添加まではこの条件を満たし、無添加の酸化電位水と同様な効力が保たれると思われる。炭素鋼の場合、安息香酸ナトリウム0.02%添加で最も大きなRpを示し、防錆剤無添加の場合と比べ有意な腐食抑制効果を示した。一方、ピロりん酸ナトリウム添加の場合では0.02%以下では腐食抑制効果を示さなかった。
ステンレスでは、安息香酸ナトリウム添加では0.01%、ピロりん酸ナトリウムでは0.02%において腐食抑制効果を示した。今回の研究から酸化電位水に防錆剤を添加することで、酸化電位水の消毒効果を損なうことなく、歯科用金属材料への腐食が抑制されることが示され、金属器具消毒への応用の可能性が示唆された。しかし防錆剤の種類、濃度あるいは、対象金属によって腐食抑制効果が異なり、さらに検討する必要性がある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi