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口腔内における実験的病巣感染の成立機序

研究課題

研究課題/領域番号 08771674
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

板垣 由美  東北大学, 歯学部, 助手 (10223067)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード血行性感染 / 損傷歯髄 / 感染根管
研究概要

本研究の目的は、感染根管(根尖病巣)が同一口腔内の無菌的な損傷歯髄へ及ぼす影響を検討することである。
その予備実験として、損傷歯髄への血行性感染における菌種および歯髄の損傷程度の影響を検討するため、実験動物(ネコ)の歯髄に無菌的な損傷((1)電気メスによる熱刺激、(2)ラバーダム防湿下での根管内へのリ-マ-挿入による機械的刺激)を与えた後、30分以内にE. coli、Str. sanguis、S. aureusあるいはGroup D Enterococcusのうち、いずれか1種類の培養菌液を静注した。1週間後、各被験歯から根管内容物を採取して定着率を検討したところ、歯髄への血行性感染の頻度は菌種によって著しく異なり、今回用いた4菌種の中では、S. aureusおよびGroup D Enterococcusが高い定着率を示した。また歯髄の損傷程度によっても定着率は異なり、未処置のコントロールではいずれの菌種もまったく定着しなかったのに対し、リ-マ-挿入群では頻度の差はあるものの4菌種すべてが定着した(7.7〜88.2%)。熱刺激群ではE. coliが定着せず、Str. sanguis、S. aureusおよびGroup D Enterococcusが7.1〜60.0%の頻度で分離された。以上の結果より、単一細菌の菌血症にそる損傷歯髄への血行性感染の発現頻度は菌種によって異なり、また損傷程度が大きいほど菌が定着しやすいことが示された。
今後は、血行性に損傷歯髄への感染率が高いことが確認されたS. aureusやGroup D Enterococcus、あるいは根尖歯周組織を破壊すると考えられるcollagenaseなどの酵素活性を有する偏性嫌気性G (-)桿菌等を用いて感染根管を作成し、同一口腔内の無菌的損傷歯髄への血行性感染の頻度およびその条件を調べていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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