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心理的ストレスと歯痛

研究課題

研究課題/領域番号 08771678
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

栗和田 しづ子  東北大学, 歯学部, 助手 (60225274)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードvisual analogue scale / 歯痛 / 痛みの定量的測定 / ストレス
研究概要

ストレス時代といわれる現代社会において、心理的、社会的ストレスが原因で精神や身体臓器に不調や異常を訴える患者が、歯科領域においても増加している。
一方、歯科臨床において歯痛を主訴とする患者は多く、歯痛の評価は疾患の診断と治療にかかせないが、歯痛は、他の組織の痛みと同様に心理的因子によって修飾され、複雑な臨床症状を呈することも少なくない。しかし、歯痛に及ぼす心理的ストレスの影響については、不明な点が多い。そこで本研究は、不安や緊張の持続によって生じる現代人の心理的ストレスが、歯痛に及ぼす影響を解明することを目的とした。
歯痛の評価に用いるVisual Analogue Scale (以下VASと略す)は、グラフィックメソッドの一つで、幸福感の自己評価や抑鬱の測定に効果的であることから、情動や感情など心理的因子によって大きく変動する痛みの測定に有効とされ、実験的疼痛にも臨床的疼痛にも高い信頼度を持つことが、報告されている。しかし、VASは同一人の痛みの比較には有効であるが、異なる人または種々の疾患の比較は難しいという欠点を持つことが知られている。
本年度は、電気刺激による実験的歯痛をVASを用いて評価し、種々の比較を可能とするVASによる測定方法の確立を試みた。その結果、
1)電気刺激量と歯痛のVASの相関および再現性は良好であった。
2)VASのスケール右端最大値を"想像上の最強の痛み"と規定することにより、VAS値のばらつきは縮小した。
3)VASのスケール右端最大値を"想像上の最強の痛み"と規定し、さらに痛みの測定に先立ち、同一スケール上に"過去の最強の痛みの経験"を比較基準として記入させることによりVAS値のばらつきは縮小した。
4)測定結果に術者の違いによる差はみられなかった。
以上の方法を用いることにより、VAS値の精度が高まることが確認された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤しづ子: "歯痛の定量に関する研究第2報歯髄と口腔粘膜の痛みの比較検討" 日本歯科保存学雑誌. 39巻6号. 1496-1503 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤しづ子: "歯痛の定量に関する研究第3報visual analogue scaleの測定条件の検討" 日本歯科保存学雑誌. 39巻6号. 1587-1592 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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