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ラット実験的根尖病変内サイトカイン発現に対するエストロジェン欠乏の影響

研究課題

研究課題/領域番号 08771680
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

川島 伸之  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60272605)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード根尖性歯周炎 / マウス / サイトカイン / 分子生物学 / mRNA / PCR / 炎症性骨吸収
研究概要

根尖性歯周炎は根尖周囲の炎症性骨吸収を特徴としている。現在までに、免疫組織化学的手法を用いた多数の免疫担当細胞の存在が確認されており、これらの細胞が、炎症性骨吸収に深くかかわっていると思われるがその詳細は不明である。今回、マウスの臼歯に実験的に誘導した根尖病変内におけるサイトカインの動態について検討を行った。根尖病変は、C57B1/6マウス(11week-old)の上下顎第一臼歯を咬合面より歯科用バ-にて露髄開放し、開放のまま口腔内に放置することにより惹起した。露髄1、2、4周後屠殺したマウス上下顎骨より、第一臼歯根尖歯周組織を摘出し、通法に従い、RT-PCR(reverse transcriptase polymerase chain reaction)法を行った。検索対象としたサイトカインはIL-1α,IL-4,IL-6,IL-10,IL-12,IL-13,TNFα,IFNγの8種である。正常根尖歯周組織(コントロール)においてはIL-4,IL-13を除いてほとんどのサイトカインの発現が認めなかったが、露髄開放1周めより、IL-1α,IL-4,IL-10,IL-13,TNFαの存在が確認された。露髄開放2周および4周後においては、すべてのサイトカインの発現が認められた。以上より、根尖病変内のサイトカインネトワークは根管由来の細菌刺激により活性化され、病変初期においては炎症性サイトカインである、IL-1α、TNFαが放出され破骨細胞を活性化している可能性が示唆された。さらに病変が進行すると、IL-6,IL-12,IFNγが増加し、それらは骨吸収の活性化のみならず細胞性免疫の誘導に関与していると推察された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Kawashima and P.Stashenko: "Cytokine gene expression in experimentally induced periapical lesions" Jounal of Dental Research. 76 IADR Abstracts. 59-59 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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