研究課題/領域番号 |
08771682
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
杉山 榮一 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20242208)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | BMP / 細胞培養 / 歯根膜細胞 / 歯髄細胞 |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き、ヒトより採取した歯根膜細胞を用いた研究に加え、歯髄細胞、歯肉の線維芽細胞、ヒト由来の骨芽細胞様細胞株MG-63及びラット由来の骨芽細胞様細胞株ST-2を用いて、骨形成因子(BMP)をはじめとする種々の細胞成長因子などの影響を調べ、以下の様な所見を得た。 1)ヒト歯根膜に対するrhBMP=2の作用を調べたところ、ALP活性、OsateocalcinのmRNA産生、PTH応答性、TypeI collagen産生のいずれの指標でも骨芽細胞への変化を示さなかった。なお用いた濃度は0-500ng/mlであった。作用させた期間は1週間である。 2)ST-2に対しては、5ng/mlという低濃度のrhBMP-2でALP活性の上昇を認めた。TGF-βでは、1ng/mlでALP活性の低下を認めた。PDGF,IGFでは、活性は認められなかった。作用させた期間は3-7日間である。 3)MG-63に対してはどの因子でもALP活性認められなかった。現在、さらに感度のよいRT-PCR法を用いて、mRNAレベルでの変化を調べているところである。作用期間は3-7日間である。 4)ヒト歯髄細胞に対しては、レチノイックアシッド10ng/mlを4日間作用させることによりALP活性の低下を認めた。 5)ヒト歯肉線維芽細胞のALP活性はどの因子でもほとんど変化を認めなかった。用いた濃度はBMPで500ng/ml、その他の因子で10ng/mlである。作用させた期間は3-7日間であった。
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