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IL-4,IL-10,IL-13が歯周炎病態形成に及ぼす影響についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771730
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

宮澤 康  昭和大学, 歯学部, 助手 (90219775)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード歯肉線維芽細胞 / IL-4 / IFN-γ / IL-1β / IL-1α / PGE_2
研究概要

歯周炎組織中ではT細胞と歯周組織の主たる構成細胞である歯肉線維芽細胞(HGF)はサイトカインネットワークを形成し、本疾患の発症及び進行を制御していることが知られている。T細胞のサブセットであるTh1、Th2細胞はIFN-γ,IL-4をそれぞれ産出し、炎症歯周組織中の免疫応答を制御していると考えられている。我々はIL-1βがHGFの細胞画分にIL-1αを、培養上清中にPGE_2を産出誘導すること、さらにこの細胞画分IL-1αは細胞接着により、骨吸収とHGFによるPGE_2産生、コラ-ゲナーゼ活性を誘導することを明らかにした。そこで今回我々は,HGFの細胞画分IL-1αおよびPGE_2産生に及ぼすIFN-γとIL-4の作用を検討し、以下の結果を得た。
1.IFN-γの前処理により、IL-1βが誘導する細胞画分IL-1α産生は亢進した。一方、IL-4の前処理はこれをわずかに抑制した。
2.IL-1レセプター数はIFN-γ刺激により促進され、IL-4刺激では抑制された。
3.IFN-γあるいはIL-4とIL-1βで同時刺激すると、細胞画分IL-1α産生は抑制された。
4.IL-1β刺激で誘導されるPGE_2産生はIL-1α抗体添加により抑制された。
5.IL-4あるいはIFN-γとIL-1βで同時刺激すると、IL-1βによる誘導されるPGE_2の産生は抑制された
今回の研究において、歯肉線維芽細胞の細胞画分IL-1αとPGE_2産生は、それぞれTh1、Th2細胞により産生されるIFN-γ、IL-4により促進的あるいは抑制的に制御されていた。
このことは歯周炎罹患歯肉中において、IL-4とIFN-γは歯肉線維芽細胞のIL-1αおよびPGE_2産生を制御することにより、歯周病病態形成に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.HAYASHI,M.KOBAYASHI,Y.OKAMATSU K.DESUCHI,Y.MIYAZAWA,K.HASEGAWA: "Effect of IL-4 or IFN-γ on PGE_2 Production in Fibroblasts." Journal of Dental Research. 76. 175- (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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