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非う蝕者から分離した低病原性S.mutans株の定着化によるう蝕予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08771737
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

鈴木 英明  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (70267102)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードStreptococcus mutans / Streptococcus sobrinus / 低齲蝕病原性 / GTF産生 / 齲蝕予防法
研究概要

本研究は、GTF産生量の少ない低病原性菌を用い、その定着化による齲蝕発症率の低下を確立することにより、新しい齲蝕予防法になりうることを目的とし、その第一段階としてラットに対する齲蝕罹患性を検討し、以下の知見が得られた。
1、供試菌株は、強齲蝕原性菌で標準株であるS.mutansPS14株、S.sobrinus6715株、3種の新鮮分離低病原性菌(33R-1、86R-1、111R-1)ならびに3種の新鮮分離高病原性菌(27R-1、82R-1、100R-1)の8菌体を選出し、本研究に使用した。
2、in vivo齲蝕原性をRat齲蝕実験により調べた結果、S.mutansPS14株、S.sobrinus6715株の平均齲蝕スコアはそれぞれ、69.3±1.5、71.7±1.1、高病原性菌である27R-1株、82R-1株、100R-1株はそれぞれ、21.6±1.1、62.8±1.9、62.2±2.2であり、低病原性菌である33R-1株、86R-1株、111R-1株はそれぞれ、24.2±0.3、58.2±1.1、22.8±0.7であった。また、コントロール群として非感染群は24.9±2.6というスコアであった。これらより、27R-1株、33R-1株、111R-1株は、S.mutansPS14株、S.sobrinus6715株に比較して、有意(p<0.01)に低い齲蝕スコア示した。
これらの結果より、新鮮分離低病原性菌2種と、新鮮分離高病原性菌1種において齲蝕発症率が低いことが確認された。高病原性菌でありながら齲蝕スコアの低かった27R-1株や、低病原性菌でありながら齲蝕スコアの高かった86R-1株については、27R-1株では低齲蝕者から、86R-1株では高齲蝕者から分離したものであることより、必ずしもGTF産生量のみで低、高病原性菌と判別してはいけないということが解明された。今後、今回in vivo Rat齲蝕実験により得られたこの齲蝕発症率の低い新鮮分離低病原性菌を初期感染させ、強齲蝕原性菌並びに新鮮分離高病原性菌に対しても置換することなく強固に定着できるか否かを解明していくつもりである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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