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石灰化を指標とした修復象牙質形成過程における象牙芽細胞の分化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08771742
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

千枝 桂子  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40267513)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード修復象牙質 / MCP-1 / アルカリフォスファターゼ / オステオポンティン / オステオカルシン / TypeI,IIIコラーゲン
研究概要

報告者らは、歯髄は象牙質の形成と維持に関与しており、修復象牙質歯髄の創傷治癒過程の結果形成されるもので、象牙芽細胞以外の歯髄細胞が関与すると考えた。本研究では、修復象牙質形成過程における象牙芽細胞の分化機構を明らかにすることを目的とした。実験では、ラットの上下顎臼歯部をラウンドバ-にて髄腔開拡後水酸化カルシウムで覆髄処置を行い、修復象牙質形成局所における遊走細胞を単球走化性因子(MCP-1)を指標として、アルカリフォスファターゼ(ALP)、TypeI,IIIコラーゲン、オステオポンティン(OPN)及びオステオカルシン(OCN)の検索を行った。その結果覆髄直下の歯髄組織は、処置後2日目で多形核白血球を中心とした炎症性細胞浸潤が認められたが、その後炎症性細胞浸潤は消退し4日目及び7日目では未分化間様細胞の分裂、増殖が著明に認められた。14日目では骨様象牙芽細胞、28日目では新生象牙質芽細胞が認められた。ALP、TypeIコラーゲンは処置後7日から28日、OPN、OCNは14日から28日に認められた。以上の結果から、未分化間様細胞が分化して象牙芽細胞になる際に骨様象牙質がその誘導因子として作用しているものと考えられる。また、14日から28日にかけて認められたOPN、OCNについては、石灰化開始後に生じる石灰化に非コラーゲン性タンパクが必要であることから、これらが重要な役割を持つ可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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