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スメア-層内の細菌に対する抗菌性歯面処理材の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771745
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

大森 かをる  鶴見大学, 歯学部, 助手 (80213867)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード抗菌性 / 細菌数 / 二次齲蝕
研究概要

本研究は、窩洞内に細菌が残存した状態を想定し、牛歯に一定数の齲蝕原性細菌(Streptococcus mutans)を接種し、抗菌性象牙質プライマーを作用させた場合の細菌数の変化を観察することを目的とした。今回は抗菌性プライマーとして、市販象牙質接着システム(Clearfil Liner Bond II)のLBプライマーに薬剤非溶出性抗菌性モノマーであるmethacryloyloxydodecylpyridinium bromide(MDPB)を混合したものを使用した。
牛歯に規格円柱状窩洞を形成し水中保管した後、Co60γ線にて滅菌処理を行った。規格窩洞内に一定数のStreptococcus mutansを播種してスメア-層に浸透させ、その面に異なる濃度のMDPBモノマー含有LBプライマーを作用させた。また、MDPBを含有しない群をコントロールとした。通法に従ってボンディング剤を塗布し、光照射後仮封した。予め寒天培地を注入して滅菌しておいた試料ビンに試料を植立し寒天の硬化後、液体ブイヨン培地を分注して1週間培養した。1週間後に細菌を回収し、0〜10^<-5>まで希釈した細菌をそれぞれ寒天平板培地上で嫌気培養後成育したコロニー数を測定し希釈倍数を乗じてCFU/mlを算定し、MDPB含有LBプライマーを使用したグループとコントロールとを比較した。統計処理は、一元配置分散分析危険率5%およびノンパラメトリックKruskal-Wallis法にて行った。
実験の結果、MDPBモノマーを含有するグループではコントロールと比較して細菌数の減少が認められた。今回の実験で、MDPBモノマー含有LBプライマーは、強い抗菌性を示すことがわかった。この効果はボンディング剤が硬化した後も持続していた。また、本実験方法は、MDPBの様な薬剤非溶出型の材料の抗菌性の評価にも使用できることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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