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ISH法を用いた歯周病関連菌の局在観察と歯周レーザー療法への診断的応用

研究課題

研究課題/領域番号 08771748
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

浅井 昭博  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (40261010)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード歯周病 / ISH法 / レーザー / 歯周組織 / 歯周ポケット / 細菌 / DNA / 歯肉
研究概要

歯周病の原因である細菌は、Prophyromonas gingivalis,Actinomyces viscosus等の嫌気性細菌が有力とされているが、従来の方法による歯周治療では、歯周ポケットにかなり限局した治療とならざるを得なかった。レーザー療法は歯周治療に用いられて日は浅いが、臨床的にも細菌学的にも効果の期待できる治療法と目されている。
歯周病の発症や進行の機序解明に関する分野において、歯周ポケットのみならず、ポケット以外の歯周組織への細菌の侵入による局在の様子を明らかにし、in situ Hybridization(ISH)法を含めて視野にいれ、細菌学的に観察をすることを目的とした。
歯周ポケット内より細菌を採取し、歯周病関連細菌を培養法及びDNAプローベ法を用いて同定した。P.gingivalisの同定に際しては、P.gingivalisのFim遺伝子の約0.96kbp HincII-BsmI断片DNAプローベをもとに、従来検出不可能あるいは極めて困難であった歯周組織内への細菌の侵入、局在の様子を観察する方法を得た。その有効性を検証するために、歯周ポケット内においては従来の培養法を用い、歯周レーザー処置の効果実証を行った。細菌検査は処置前後および対照歯について実施し、併せて臨床効果判定を行った。
現在、歯周治療時に標本を採取することにより、P.gingivalisが歯周ポケットのみに限局せず、歯周組織内に広範に侵入していることを明らかにしつつある。また、各種歯周病関連菌に対する培養法による結果を基に、薬剤の歯周ポケット内投与法の検討、及びオゾン溶存液による洗浄の有効性をin vitroで細菌学的に検討し、塩酸ミノサイクリン含有ストリップスタイプ歯周病薬「SDP」、及びオゾン応用の義歯洗浄器を開発し、発表した。
今後、"Checkerboard"DNA-DNA Hybridizationを行い、観察可能な歯周病関連菌の菌種を増やす予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 野口俊英: "塩酸ミノサイクリン含有ストリップスタイプ歯周病薬「SDP」の至適濃度および歯周ポケット内滞留性に関する研究" 基礎と臨床. 30. 389-405 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 村上弘: "レジン製暫間クラウンおよびブリッジの細菌学的研究" 日本補綴歯科学会雑誌. 40. 85- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi MURAKAMI: "Disinfection of Removable Dentures Using Ozone" Dental Material Journal. 15. 220-225 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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