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金属が生体に及ぼす影響に関する基礎的研究-各種培養細胞におけるニッケルの影響-

研究課題

研究課題/領域番号 08771772
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

浜野 英也  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30280986)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード歯科用金属 / ニッケル / 培養細胞 / 取り込み
研究概要

歯科では20種以上の金属元素が試用されているが,金属アレルギーのように,微量でも生体への影響が発現することが報告されている。また口腔内に装着されている金属製の補綴修復物や矯正装置等は,唾液や食渣などによって腐蝕性変化を生じ,微量ではあるがその金属成分を溶出し,その成分は生体内取り込まれることがわかってきた。
また細胞内に取り込まれた金属元素が,細胞内に残留することにより障害を起こす可能性もあるが,細胞によってその障害度に差があることもわかった。そこで生体における組織の違いによる金属の影響を明らかにするために,数種のヒト組織から株化された培養細胞を用いて,金属の取り込みの違いについて比較検討した。細胞増殖を阻害しない濃度で塩化ニッケルを投与するために,それぞれの培養細胞における至適投与濃度を決め,増殖抑制が現れない塩化ニッケルの濃度が明らかになったら,その濃度で塩化ニッケルをそれぞれの培養細胞に投与して72時間まで培養し,細胞を集めて細胞内のニッケル量測定の試料とした。その結果塩化ニッケル投与では,HeLa細胞よりもヒト歯根膜線維由来細胞の方が単位細胞あたりの取り込み量が多いことがわかった。
異なる組織から株化された培養細胞内の金属含量の違いは,そのもとになる組織の金属の感受性や為害性の発現の差を示唆するデータとなると考えられる。本研究は,金属の組織為害性に着目した上で,細胞内の金属含量を測定することにより,組織障害および生体への影響の機序を明らかにするための基礎的な研究として成果をあげた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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