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顎関節退行性変化の発症原因解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771784
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

飯島 輝明  岡山大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30274004)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード顎関節 / 硬組織変化 / ニホンザル
研究概要

研究方法
京都大学霊長類研究所に保管されているニホンザル骨標本412体のうちオス80体、メス95体をランダムに抽出し、顎関節部における硬組織変化を肉眼的に調査した。412体の骨標本は性別、死亡時年齢が明らかであり、すべての年齢層から成り立っていた。すべてのニホンザルは生前同施設内で飼育され、死亡後骨標本作製の過程は施設内で行われた。診査前に診査方法、硬組織変化の定義に関して口頭で十分にキャリブレートした3人の観察者により予備診査を行い、その後本診査を行った。本診査では1)下顎頭、側頭骨部における硬組織変化、2)下顎頭、側頭骨部における部位別硬組織変化を調査した。
結果
1)下顎頭、側頭骨部における硬組織変化
顎関節硬組織変化の出現頻度は有意に加齢とともに増加した(p<0.001;χ^2検定)。オスにおいて硬組織変化は顎関節側頭骨部の48.8%に認められ,下顎頭の60.0%に認められた。メスにおいては側頭骨部の32.6%に認められ,下顎頭の54.7%に認められた。下顎頭,側頭骨部どちらにおいてもオスの方が硬組織変化の出現頻度が高く,側頭骨部では性差が認められたが(p=0.030;χ^2検定)下顎頭では認められなかった
2)下顎頭,側頭骨部における部位別硬組織変化
下顎頭における硬組織変化は後方部(5〜16%)より前方部及び上方部(31〜40%)に多く認められた。下顎頭前方部及び上方部では加齢にともない硬組織変化の出現頻度は高くなったが,後方部においては認められなかった。
側頭骨部において硬組織変化は関節結節(14〜23%)で発現頻度が高かった。側頭骨部では関節結節において明らかな加齢に伴う出現頻度の増加が認められたが,関節結節以外では認められなかった。
下顎頭,側頭骨部ともに硬組織変化の部位による出現頻度の性差は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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