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固有感覚に基づくより効果的な支台歯形成トレーニング法の確立に関する研究-器具のグリップが作業効率に及ぼす影響について-

研究課題

研究課題/領域番号 08771803
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

渡邊 芳明  長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (70191806)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード固有感覚 / 支台歯形成 / グリップ
研究概要

支台歯形成時のハンドピ-スは,第1指,第2指および第3指により保持される.通常,第1指と第2指がハンドピ-スに対する力のベクトルを決定し,第3指は,ハンドピ-スの安定と共に,治療部位に対して手指を安定させる働きがある.これらの指のコントロールによりx,y,zの3軸方向へのハンドピ-スの移動を制御している.
臨床実習の学生を対象として上顎中切歯の支台歯形成を行わせそのグリップと形成歯についての検討を行った.特に何の指示も与えずに形成を行わせた場合には,グリップIIによるハンドピ-スの把持を行う傾向が認められた.この際,第2指の第1関節部は伸展しており,ハンドピ-スの柄の角度は前頭面において約10度前後であった.近遠心的な動きのコントロールに対しては,第3指レストでのコントロールが難しく,第4指レストにより,第1指から第3指までを含む指全体での移動を行う傾向が見られた.また,唇舌的な動きのコントロールに対しても同様であった.これらの学生に対し,Dr.Beachが推奨する固有感覚に基づく「眠っているときの手」と呼ばれる緊張の少ない自然体でのグリップを指導したところグリップI-Aの把持に近い形となった.第2指の第1関節が屈曲し,第1関節および第2関節部の屈曲の度合いを変えることにより第3指レストにおけるハンドピ-スの動きのコントロールができるようになった.この場合のハンドピ-スの柄の角度は,前頭面において約30〜40度前後であった.しかしながら,ハンドピ-スと第3指との接触がなくなり第1指および第2指のみによるハンドピ-スの把持を行うケースも見られることが問題となり,今後のグリップに対する検討の必要性が認められた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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