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咬合変化が顎関節軟骨におけるマトリックス分解酵素の発現と局在に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 08771842
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

長坂 浩  東北大学, 歯学部, 助手 (70217983)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード咬合変化 / 下顎頭軟骨 / 細胞外マトリックス / コラーゲン / プロテオグリカン / マトリックス分解酵素 / 免疫組織化学
研究概要

本研究の目的は、実験的に垂直的な咬合変化を惹起させたときのラット下顎頭軟骨における細胞外マトリックス成分の動態とマトリックス分解酵素の発現について免疫組織化学的に検討することである。
材料は4週齢および12週齢のWistar系雄性ラットを用いた。各週齢において、1)上下顎切歯、上顎臼歯削合による咬合低下群、2)無処置群(対照群)の2群に分類し、計4群の実験群を作製した。各群とも固形飼料を用いて飼育し、実験開始後1、2、3および4週目に、全身麻酔下に4%パラホルムアルデヒド固定液を用いて潅流固定し、両側顎関節部を摘出した。摘出物を同固定液に浸漬固定、10%EDTAを用い脱灰後、スパーレジンに包埋し、下顎頭の矢状断切片を作製した。トルイジンブルー染色ならびに免疫染色により下顎頭を観察した。免疫染色には、コラーゲンに対する抗体として抗I型、抗II型コラーゲン抗体を、プロテオグリカンに対する抗体として5-D-4、2-B-6、3-B-3抗体を、マトリックス分解酵素に対する抗体として抗MMP3抗体、抗TIMP2抗体を用いた。
その結果、咬合低下群は対照群と比較し、前方部軟骨層の厚径が菲薄化し、コラーゲンおよびプロテオグリカンの各免疫抗体に対する反応も著しく低下したのに対し、後方部軟骨層の厚径は増大し、増殖層から移行層での2-B-6抗体および成熟層での抗II型コラーゲン抗体に対する反応性が増大していた。しかし、抗MMP3抗体、抗TIMP2抗体を用いた免疫染色では、固定条件の問題や抗ヒト抗体のためか、非特異的反応が強く、マトリックス分解酵素の発現と局在について明らかにすることはできなかった。現在、最良の固定液と固定条件、抗ラット抗体の準備、抗体の希釈について検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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