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実験的顎関節疼痛発生モデルにおける、内因性鎮痛機構に関する研究(GABA受容体の関与について)

研究課題

研究課題/領域番号 08771851
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

瀬尾 憲司  新潟大学, 歯学部附属病院, 助教授 (40242440)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードGABA_A / Bicuculline / マスタードオイル / クモ膜下腔投与 / 顎関節 / 筋電図 / 咀嚼筋
研究概要

三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)は顎顔面領域の痛覚を2次ニューロンへ中継する核であり、同部にはGABA受容体の存在が形態学的に証明されているが、その効果については明らかにされていない。そこで、C線維刺激性の催炎性物質であるマスタードオイルの顎関節注入による一過性の筋電図(EMG)活動増加後に、naloxone投与によって再び増加するEMG活動(再発火現象)と同様な反応がGABA_A受容体拮抗薬(Bicuculline)のVc付近への投与により生ずるかについて調べ、GABAによる下降性抑制の可能性について検討した。
実験には成熟雄S-D系ラット16匹を用い、コントロール群(n=8)とGABA群(n=8)の2群に分けた。ハロセン麻酔下に麻酔導入を行い気管切開の後、笑気・酸素・低濃度ハロセンにて人工呼吸を維持した。後頭骨後縁より先端がVc付近に位置するようにポリエチレンチューブ(PE-10)を挿入し、Bicuculline注入用にハミルトンのシリンジに接続した。ワイヤー電極を咬筋と顎二腹筋に挿入してEMG活動を連続的に記録し、インターフェイスを介してコンピュータに取り込み分析した。記録は始めに20分間のコントロールをとり、その後顎関節にGABA群では20%マスタードオイル20μlを、コントロール群ではミネラルオイル20μlを注入した。これらの注入の30分後、1μg/10μlのBicucullineを同チューブより投与し、さらに30分間のEMG活動の変化を記録した。
その結果、ミネラルオイルの注入ではEMG活動の増加はみられず、マスタードオイル注入では直後に大きなEMG活動の増加が認められた。一方、Bicuculline投与後のEMG活動はコントロール群では反応がみられなかったが、GABA群では大きな増加(再発火現象)が認められ、これら2群間では有意差が認められた。(Mann-whitney test,p<0.05)
以上によりC線維の刺激によって生じたEMG再増加現象は、Opiateによる抑制系と同様にGABA_Aによって抑制されていたことが明らかになった。さらにこの抑制は、Vcで生じた可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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