• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

顎関節滑膜の増殖メカニズムとサイトカインの作用

研究課題

研究課題/領域番号 08771856
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関京都大学

研究代表者

安田 真也  京都大学, 医学研究科, 助手 (50263075)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード顎関節 / 滑膜培養細胞 / サイトカイン産生
研究概要

本研究の目的は、顎関節滑膜由来の細胞を培養し、滑膜の細胞増殖に関わるサイトカインの作用を解明し、顎関節疾患特有の病態を明らかにすることである。今回は、培養滑膜細胞の産生するサイトカイン(TGF-β、IL-1β、IL-6)およびTIMP-1について、培養上清中の産生量を測定した。
研究方法)予備実験を含めて13例の標本から滑膜細胞の培養を試みたが、その中で実験に使用可能な程度まで細胞増殖を示したものは6例であった。滑膜培養手法は通法に従って行い、実験に必要な細胞数が得られた5例を今回用いた。5例の臨床診断は、顎関節内障4例、習慣性顎関節脱臼1例であった。各細胞株は測定に必要な数、すなわち約1x10^7個程度まで増殖させ、その後1x10^5個および1x10^6を無血清培地でインキュベートし2日目および7日目に上清をとり実験に使用した。TGF-β、IL-1β、IL-6、およびTIMP-1の産生量の測定はELISAで測定した。
結果)今回樹立した細胞株ではTGF-β、IL-1βの産生は見られなかったが、IL-6、TIMP-1の産生が見られた。産生されたIL-6、TIMP-1は時間依存性に、また細胞数依存的に産生量の増加を認めた。
考察)培養細胞株は、継代することによって本来の細胞の性格が変化することが知られているが、結果に示した様にIL-6、TIMP-1の産生が見られた。IL-1βはおもにA型細胞から産生され、IL-6はB型細胞から産生される報告されているが、今回用いた細胞株は細胞形態からもB型細胞であると思われた。また今回用いた細胞株すべてにIL-6の産生が見られたことから、顎関節疾患の滑膜でIL-6が関与していることが示唆された。TIMP-1の産生では、滑膜炎の著明な症例に産生量が多い傾向が見られた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi