研究概要 |
培養歯肉上皮細胞に対するIFN-rの影響,ICAM-1発現の検討 正常ヒト歯肉から採取した上皮細胞をKGM培地中でcell cultureを行い,培地中にIFN-r(100〜10000V/mlの濃度)を添加し,ICAM-1の発現状態を5,24,48時間を経時的に観察を行った。ICAM-1の観察には抗ICAM-1抗体を用い,蛍光抗体法にて観察した。また歯肉上皮細胞との比較として正常ヒト皮膚上皮細胞を用い、同様にICAM-1の発現について観察を行った。その結果,正常歯肉と皮膚上皮細胞とを比較すると,ICAM-1の発現状態,発現までの時間経過には大きな差はなかったものの,皮膚と比べて歯肉はIFN-rに対する感受性が低く,反応性の違いを示唆するものと考えられる。今後はさらに,この実験結果に基づき,培養歯肉上皮細胞をリンパ球の結合に関して研究をすすめていく予定である。
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