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ギャップ結合と細胞の増殖,分化との関連およびその遺伝子の発現について

研究課題

研究課題/領域番号 08771885
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

坂巻 秀明  昭和大学, 歯学部, 講師 (50201520)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード骨肉腫 / 石灰化 / ギャップ結合 / m-RNA / 移植 / 免疫組織科学 / 増殖 / 分化
研究概要

は軟骨様組織の形成が著名で、胞巣上に発育し石灰化する。組織学的には、移植1カ月後は未分化な間様系細胞様細胞が見られ。包巣内にタイプIコラーゲンが認められる。24カ月後に軟骨細胞様細胞が出現し、3カ月後にはメタクロマジ-が明らかになる。3カ月後の石灰化が見られる部位には、タイプXコラーゲンが認められその周囲にタイプIIコラーゲンが豊富に見られ、これらの所見は成長軟骨の分化過程に非常に類似している。従って、この移植腫瘍は軟骨肉腫のon cologyのみならず、ヒト軟骨の初期石灰化機構を研究するうえで極めて有用なモデルとなり得ると考えられる。そこで今回のこの移植腫瘍を用いて、経時的に腫瘍におけるギャップ結合の局在を検索すると共に、細胞の増殖、分化とギャップ結合の局在との関連を抗コネクシン43抗体を用いて免疫組織化学的に検討し、加えてコネクシンのmRNAの発現をin situ hybridization法を用いて検索した。その結果、移植1か月後の腫瘍では、腫瘍中心部の類円形の細胞に小さな点状のギャップ結合の局在が認められた。2か月目では、軟骨細胞様細胞の周囲に移植1か月後腫瘍より多くのギャップ結合が認められた。移植3か月後では、軟骨細胞様細胞に多数のギャップ結合の局在が認められた。また、m-RNAの発現については、移植1、2、3か月後のどの時期の腫瘍でもm-RNAが認められた。この腫瘍におけるギャップ結合の局在は、経時的に数を増したこと、およびコネクシンのm-RNAの発現が認められたことにより、この移植腫瘍の分化過程において軟骨細胞様細胞間のギャップ結合により互いの細胞間に栄養供給や情報伝達がなされ、腫瘍が分化していくであろうと推測された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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