• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新しい口腔癌マーカーエンザイムとしての血清ジペプチジルペプチダーゼIV-担癌患者血清中のTリンパ球DPPIV抑制因子について-

研究課題

研究課題/領域番号 08771912
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

上松 隆司  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (40203476)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード血清ジペプチジルペプチダーゼIV / Tリンパ球 / 口腔癌 / 腫瘍マーカー / CD26
研究概要

健常人と担癌患者の末梢血Tリンパ球数と血清DPPIV活性の関係を抗CD3,CD4,CD8およびCD26(DPPIV)抗体を用いてフローサイトメロリ-で検討したところ,担癌患者末梢血リンパ球数(P<0.001),Tリンパ球数(P<0.001),Tリンパ球サブセットのうちCD4(P<0.01)およびCD8陽性細胞数(P<0.05)は健常人に比べ有意に低下していた.担癌患者血清中のDPPIV活性はTリンパ球細胞膜DPPIV(CD26)抗原量と同様に健常人に比べ有意(P<0.001)に低下していた.非働化10%牛胎児血清,2-MercaptoethanolとTリンパ球刺激物質であるPHAまたはConA,Tリンパ球増殖因子であるIL-2を添加したRPMI1640培地を増殖培地とし,Lymphoprep^<TM>で分離した健常人単核球(以下PMNC)を,ポアサイズが0.45μmのメンブランで隔てた状態で癌細胞とco-cultureしたところ,PMNCのみで培養した対照に比べリンパ球のCell clump数および芽球化反応が低下(5〜25%)した.10%の健常人血清を含む増殖培地を用いた健常人リンパ球培養系において,口腔扁平上皮患者血清の割合を増加させるとリンパ球芽球化反応が低下する傾向がみられた.
以上の結果より,末梢血Tリンパ球数と血清DPPIV活性の間には正の相関関係がみられること,担癌患者血清によりTリンパ球刺激物質または増殖因子によるリンパ球芽球化反応が低下することが明らかとなり,癌細胞由来の液性因子がTリンパ球の活性化とCD26(DPPIV)の発現を抑制している可能性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Uematsu,T.: "Reduced expression of dipeptidyl peptidase (DPP) IV in peripheral blood T lymphocytes of oral cancer patients" Journal of Oral Pathology and Medicine. Vol.9. 507-512 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi