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小児歯科患者の単純ヘルペスウィルスと口腔粘膜疾患との関連に関する遺伝子学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771932
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

吉原 俊博  北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60261319)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードPCR法 / 唾液 / 単純ヘルペス
研究概要

わが国において小児を対象としたヒト単純ヘルペス(以下 HSV)潜伏感染に関する疫学的調査・研究はきわめて少ない。特に急性および慢性の基礎疾患を有しない健常児の唾液を対象にしたHSV検出に関する研究はない。そこで研究代表者は、口腔内に疱疹性歯肉口内炎および口唇ヘルペスを発症していない健常児唾液中からPCR法(polymerase chain reaction)を用いてHSVの検出をおこない、その検出率を年齢別に調査し、またこの結果よりHSV潜伏感染について考察した。
北海道大学歯学部附属病院小児歯科外来を受診した、口腔内に疱疹性歯肉口内炎および口唇ヘルペスを発症していない健常児182名を対象として、唾液中からPCR法を用いてHSVの検出をおこない、その検出率を年齢別に調査し、以下の結果を得た。
1.急性および慢性の基礎疾患を有しない、かつ検体試料採取時、口腔内に疱疹性歯肉口内炎および口唇ヘルペスを発症していない健常児を対象としたにもかかわらず、被験者唾液中から14.8%の割合でHSVが検出された。この結果は skin trigger theoryを支持するものであった。
2.0-2歳、3-5歳、6-8歳、9-11歳、および12-14歳の5群の年齢集団のHSV検出率では、0-2歳群が他3群に比べて有意に検出率が低かった。この理由として、母体からの移行抗体によりHSVの感染をまぬがれていることが考えられた。
3.0-2歳群に対し、3-5歳群は有意に検出率が上昇した。この理由として、3-5歳児の生活環境の変化が考えられた。
4.兄弟姉妹全員がHSV(+)である群と兄弟姉妹のうち少なくとも1人がHSV(+)である群との間に有意差はなかった。このことより、生活環境の向上、核家族化などにより家族内での感染の機会が減少している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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