研究課題/領域番号 |
08771943
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
はい島 弘之 新潟大学, 歯学部, 助手 (20272833)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 嚥下 / 吸綴 / 摂食 / 成長発育 / エックス線テレビ |
研究概要 |
摂食嚥下機能の成長発育を調べることは、機能障害の原因解明、治療法の確立に有用である。本研究では無麻酔、無拘束ウサギの嚥下運動の経日的変化を観察することを目的に実験計画を立てた。まず、嚥下動態のエックス線テレビ撮影装置による実験・観察系の整備を行った。食塊の細かな動態を分析するには食物に増影剤を混和する必要がある。そのため、吸啜運動観察用にミルクとバリウム溶液の混合液、離乳期用にトロミを付与した嚥下検査食(バリウム溶液および増粘剤を主原料とする)の試作を行った。ヒト実験用として利用可能か調べたところ、乳児吸啜および成人嚥下について新たな知見が得られた。 嚥下検査食は粘性を変化させ、数種類の試料を作製した。エックス線テレビの画像と、筋電図学的解析を比較検討することにより嚥下動態を解析した。粘性や嚥下量を変えると、嚥下の口腔相に変化が生じたが、咽頭相では著明な変化は認められなかった。この結果については平成9年3月の日本顎機能学会学術大会で発表する。 ヒトでは嚥下動態が乳児と成人では大きく変化するといわれているが、詳細についての報告は非常に少ない。増影剤を混和した人工乳を乳児に与え、エックス線テレビ撮影したところ、極めて解像度の高い映像を得られたので、成人の嚥下動態の映像と比較して解析を行った。乳汁や食塊の動態は、乳児と成人とで大きく異なっていた。この結果については、平成9年5月小児歯科学会大会および平成9年9月の日本摂食・嚥下リハビリテーション学会において発表する。
|