研究課題/領域番号 |
08771962
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山口 登 九州大学, 歯学部, 助手 (00230368)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 歯周病細菌 / ヒト単球 / 莱膜様多糖抗原 / リボ多糖 / 炎症性サイトカイン / 走化性因子 / 遺伝子発現 / バイオアッセイ |
研究概要 |
A.acrinomycetemcormitans Y4株の全菌体より抽出、精製した莱膜様多糖抗原(SPA)とリポ多糖(LPS)で、ヒト末梢血より分離した単球を刺激し、上清中のヒト単球およびヒト多形核白血球の走化性因子をケモタキシスアッセイで、炎症性サイトカインであるインターロイキン1(IL-1)、インターロイキン6(IL-6)、腫瘍壊死因子(TNF)の産生量をバイオアッセイで定量した。また、SPAおよびLPSで刺激したヒト単球における単球走化性因子(MCP-1)のmRNAの発現量をノーザンブロット分析法で、各種炎症性サトカインのmRNAの発現をRT-PCR法で調べた。さらに、炎症性サイトカインで刺激したヒト単球におけるMCP-1と多形核白血球走化性因子(インターロイキン8;IL-8)のmRNAの発現についても調べた。その結果、Y4株由来のSPAとLPSで刺激したヒト単球は上清中にヒト単球走化性因子と多形核白血球走化因子を産生した。LPS刺激単球による単球走化性因子の産生は、ポリミキシンBや抗LPS MAbにより抑制された。一方、SPA刺激単球による単球走化性因子の産生は抗SPA MAbにより阻害された。LPSおよびSPA刺激ヒト単球によるMCP-1mRNAは、刺激後4時間から強く発現した。LPSおよびSPA刺激ヒト単球の上清中には、IL-1、IL-6、TNFなどの炎症性サイトカインが遊離されていることがバイオアッセイにより明らかになった。さらに、RT-PCR法によりIL-1α、IL-1β、IL-6およびTNF-αのmRNAの発現が認められた。しかし、SPA刺激単球におけるIL-6mRNAの発現量は、LPS刺激単球のものと比較して弱かった。ヒトのリコンビナントIL-1α、IL-1β、IL-6およびTNF-αで単球を刺激したところ、MCP-1mRNAとIL-8mRNAが発現された。これらの結果から、SPAやLPSで刺激された単球によって分泌された炎症性サイトカインが、同細胞によるMCP-1やIL-8の産生を誘導し、単球と多形核白血球の走化性を促進していることが示唆された。
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