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歯胚の形態分化期異常の1つである樋状根の成因に関与する主要遺伝子の特定

研究課題

研究課題/領域番号 08771987
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

朝田 芳信  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (20184145)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード樋状根 / 近交系マウス / 分子遺伝子学的研究 / DNA Pool法
研究概要

マウス樋状根の形態学的研究から、樋状根高出現マウスの第1、第2および第3臼歯の歯冠幅径、ならびに長径、歯根形態が矮小化を示さないことが観察された。そのため、樋状根成因には、遺伝子要因として、突然変異遺伝子による小奇形が引き金となっている可能性が示唆された。さらに樋状根を100%有するC57L(CL)と樋状根出現が全く認められないC57BL/6J(B6)の交配実験から66匹のbackcross[(CL×B6)×B6]マウスを得た。その中で25匹(37.9%)に樋状根出現が認められたことから、樋状根成因に対し、遺伝的要因の関与が大きく、遺伝様式が優性であることが示唆された。また、単一遺伝子と捉えたとき、backcrossでX^2=3.87 df=1 p<0.01という結果が得られ、極少数の遺伝子により樋状根出現がコントロールされている可能性が考えられた。そこで、DNA pool法を用い、PCR法によりlinkage解析を行う中でchromosome5,8,15,17上に存在するSSLP markerの1つであるMit markerで、linkageを疑う興味ある結果を得た。現在各染色体上に、より多くのMit markerを設定し、Interval mappingを試みているが、chromosome5で、樋状根原因遺伝子の存在を疑う結果が得られている。マウスchromosome5は、Msx1,Ffgr3など歯の発育に関与すると考えられる遺伝子が乗っていることからも、非常に興味が持たれる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 鈴木康弘: "マウス樋状根に対する形態学的研究" 小児歯科学雑誌. 34(2). 413- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 道本篤: "樋状根成因に関与する遺伝子の解明-マイクロサテライトマーカーの検出-" 小児歯科学雑誌. 34(2). 414- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 朝田芳信: "樋状根成因に対する分子遺伝学的アプローチ" 小児歯科学雑誌. 34(2). 415- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木康弘: "マウス樋状根の形態学的研究" 小児歯科学雑誌. 34(5). 1209-1214 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 朝田芳信: "Utility of the Interval Mapping Technique Using DNA poals of Inbred Mice" J.Nihon Univ.Sch.Dent.38(2). 78-86 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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