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再植歯の矯正的移動における線維芽細胞成長因子の効果に関する病理組織学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08772003
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

鬼木 泰久  福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (90279315)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード再植歯 / b-FGF / 歯牙移動 / 歯周組織
研究概要

矯正歯科において、外傷により脱臼あるいは再植の既往を持つ歯が不正位置に固定されている場合や不正咬合の治療のために、それらの歯を移動させなければならない場合がしばしば見られる。これらの歯は、整復・固定後に骨性癒着を生じやすく、歯の移動が不可能となったり、歯根吸収を生じることが臨床的によく観察される。
一方、線維芽細胞成長因子(basic Fibroblast Growth Factor)は内分泌ホルモン、活性型ビタミンD3や他のサイトカインとともに細胞の増殖や分化を促進する成長因子であり、線維芽細胞、血管内皮細胞や骨芽細胞の活性を賦活する事が報告されている。また著者は先にラットの上顎骨の正中口蓋縫合を離開させb-FGFを局注した効果、線維芽細胞や骨芽細胞の活性が促進され、離開下縫合部が順調に修復されることを報告した。
そこで本研究では、再植歯を整復・固定する際にb-FGFを滴下し、その後の歯根膜の再生機転に対する効果について病理組織学的に検討するとともに固定後の再植歯の移動に対する効果について検討し、次の結果を得た。
1、FGF群では再植初期において毛細血管の新生が対照群より豊富に認められ、線維芽細胞の再生が対照群より速やかに行われた。
2、FGF群では骨生癒着や歯根吸収などの障害的変化が少なく、歯周組織の修復が良好に行われた。
3、FGF群ではPCNA染色において、対照群と比べて3日目で有意差が認められ、要請細胞の増殖が活発に行われていた。
4、FGF群では矯正的歯の移動を行った際、歯根吸収も少なく移動が順調に行われた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鬼木泰久: "再植歯牙の修復過程および歯の移動に対するb-FGFの影響" 第54回日本矯正歯科学会大会 抄録集. 211 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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